昨今、物価の高騰・人件費削減の観点から、いかに少ない人手で業務を回していくかという、省人化が社会的なニーズとなってきています。省人化のためには、営業時間の見直し・サービスの見直し等様々な方法が考えられますが、今のサービスを維持したまま、実施し、売上は維持したまま省人化を図ることができることが望ましいです。いかに業務を効率よく実施していくかというところが重要となります。そのためにはITの力を借りることが一つの対応方法となります。今回はそういった観点から、省人化というキーワードをみていきたいと思います。

業務のプロセスを見直そう

省人化のためには、いかに業務を効率よく回していくかということが大事な観点となります。業務を効率よく回していくにはまず、既存の業務プロセスを見直していく必要があります。現在の業務にはどういった種類があるのか?その業務はどのように実施されているのか?業務を見直し、効率よくできる箇所がないか、無駄な作業がないかを探していきましょう。

ルーチン業務にヒントあり

その中でも特に日々実施する業務、ルーチン業務での改善点がないかを探してみましょう。毎日1時間の作業を10人で実施していたとして、営業日20日として、1年で2400時間(=1日8時間の営業日として300日)の計算となります。もしこの作業がなくなったらいかがでしょうか?これだけでも大きな省人化に貢献します。

手作業を見直そう

日々、様々な業務を実施されていると思いますが、その中で手作業が占める割合はどれだけあるでしょうか?職人でないとできない精密な動作等は人手で実施する必要がありますが、手作業は多くの場合、ITの力を借りることも可能です。大規模な機械とまではいかなくても、PCでの自動化、例えばエクセルマクロやバッチ処理などを使っていただくことで、日々の手作業を大幅に減らすことができます。

ITの得意分野

ITが得意なのは単純業務を高速に大量に処理することです。人手からIT化することで、より早く、より多くの作業を長時間実施することが可能となります。人手による誤り(ヒューマンエラー)がなくなるのは、単に作業の工程を止めるだけでなく、ヒューマンエラーによる損害も防ぐことが可能となります。

例えば飲食店で、何か注文する際、手書き伝票で運用されているケースは多くあると思いますが、これがテーブルに置いてあるタブレット端末で実施できることで、手書きによる聞き取り・記載ミス、厨房への伝達ミスがなくなります。レジでも伝票を読み込むだけで会計金額が表示されることで計算ミスもなくなります。

【余談】DX化とIT化

下記の記事にも記載していますが、DX化とIT化は異なります。DX化はデジタルによるビジネスの革新、AmazonPrimeによる、定額での音楽・映画聞き放題のようなものを指し、IT化はその前提にある、DX前の社内制度を整えるためのITによる効率化となります。DXを実施するにはその下積み、データの集計・分析が必要となりますが、そのインフラとして情報を集められるような機器・業務プロセスへ変えていく必要があります。

DXを実践するには?

業務を見直して、省人化に対応しよう

いかがだったでしょうか。これはオフィス業務、現場の仕事等様々な箇所で利用いただける考え方だと思います。業務プロセス改善を通じて省人化へ対応していただくことをお勧めします。弊社ではPOSをはじめとした、バックオフィス業務等に実績がございます。お困りの方は是非一度ご相談いただければと思います。